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以前読了した本を、読み直した時の驚き。#14

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読了した本を月日が経ってから再読すると、その理解度や感動の違いに驚く、という経験が誰しもあると思います。

 

 

以下、若松英輔さんが、「この本のおかげで、いまの私がある」というテーマで、内村鑑三の『後世への最大遺物』について語っている文章からの引用です。

 

 

読書の意味とは「読めた」経験も悪くはないけれど、最大の発見は「読めていなかった」のを知ることです。そこで初めて、真の意味で本を「読み始め」ることができる。

「読めた」と思っているあいだは、「読めていない」。その本の内容をただ感じているに過ぎないのかもしれない。それを体得することができたのが、この一冊でした。

 薄い本なのですが、いつ読んでも新しい。いまだに読み終わらない本でもあります。

 

https://www.shosetsu-maru.com/hontowatash1https://www.shosetsu-maru

 

 

私自身、読書は新刊が多いものの、最近は「再読」も多くなっています。そして、どの本を再読しても、心底驚いてしまうのです。あまりにも内容を覚えていない、という事実にも驚くのですが、一文一文があまりに有り有りと実感を伴うため、なかなか読み進められない時があります。「私はこの本の一体何を読んでいたんだろう…」と呆然としてしまう時すらあります。初回読んだ時と、再読した時の「私」は違う人であるということを実感する瞬間です。

 

 

「本」という物体は同じものでも、読む「私」は違う人だと体感することで、時空間を超えるような不思議な感覚になります。

それを一般的に「人生経験を積んで成長した」と言うのだと思いますが、私は「次元が変わった」という感覚の方がしっくりきます。

今まで見えなかった景色が見えるようになってきた感覚です。

 

 

なんでもかんでも無理矢理スピリチュアルに繋げるわけではありませんが、「スピリチュアル」というカテゴライズで考えずに読んでいただけると幸いです。^_^

 

 

 

読んでいただきありがとうございます。