ハルBlog

ブログテーマを決められないまま日々書いています

まさかこんな日がくるとは#4

小学生のころ、両親を嫌う同級生をバカにしていました。

意識してバカにしているつもりはなかったですが、

今にして思えば、まちがいなくバカにしていました。

両親を「嫌う」ということが、とても幼い行為に思えたのです。

 

自分はどうだったかというと、

うまく表現できませんが、親に絶望した「凪状態」といった感じでした。

 

それは今にして思えば自己防衛の極みであり「凪状態」などという穏やかなものではありませんでした。私の中の意識の届かないところで何が起きていたのかを、その後の人生を通して思い知ることとなります。

 

「幼い奴らめ…」とバカにしていたあの子たちこそが健全な発育を遂げていたのです。ですが、すでにその時には「普通の幸せはつまらない」というような気持ちを持っていましたし、そう思っている自覚もありました。

そのころからすでに「不幸であることでの特別」によって優越感を持っていたのだろうと思います。

同級生が両親に対する愚痴、悪口を言うと私は、

「私は、嫌いとかそういうのはないなぁ…」(自分は大人)というようなことを言っていたと記憶しています。

 

今でいうところの「機能不全の家庭」でしたが、そのことを自覚したうえで、「私はみんなが想像もつかない苦境にたえている。」というような優越感がありました。

 

長々書きましたが、何が言いたいかというと、、、

そのころ両親に対して抱いていた思いからすると、

「まさかこんな日が来るとは」

ということです。

 

「ココ」まで来るのは長かった…

決して「ココ」を目指して人生を歩んできたわけではないのですが、不思議です。

 

小学生のころ、「今、抱いている両親への気持ちはいつかは変わる」というようなことを、人から聞かされたり、テレビで見聞きすることがありました。

その度に、「わかる。みんなそういうもんだよね。それはわかる。そのうえで、私は絶対にこの人たち(両親)に人としての親しみを感じることはない。」と思っていました。(その時にどんな言葉で考えていたかは、さすがに忘れましたが)

 

「人は変われる」

「人はそうそう変われない」

どちらも深くうなづくところですが、

 

お皿を洗っている時、

車に乗り込む瞬間…

日常の中で何度でもこの言葉が浮かぶのです。

「まさか私がこんな人になれるとは」

 

なので、私は「人は変われる」に一票です。

 

 

以下、ご紹介したい大嶋信頼さんの本です。

大嶋信頼さんは、今では書店に著作がズラリと並ぶ人気カウンセラーです。ご紹介したこの本は出版年もかなり前のものですが、大嶋先生の本にご興味がある方は、ぜひ初期のものも手にとってみてほしいな、と思います。

ちなみに、私自身「トラウマ」という言葉自体に抵抗感がありました。「トラウマ、トラウマうるさい人」に抵抗があった、とも言えるかもしれません。

 

私は、大嶋先生の本を読むと「視野(心)の広がり」を感じ、そして「安心感」を感じます。

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。