キッチンペーパーで食器を拭く日がくるとは。#5
キッチンペーパーで食器を拭くなんて行為は、
私にとっては天変地異が起こったようなものなのです。
そこに至ったのは、断捨離との出合いがあったからです。
断捨離については、説明不要なほど言葉が定着しています。
断捨離が話題になり、断捨離ブームのようになっているころは、なんとなく遠くから斜に構えて見ている感じでした。まだ自分に引き寄せて考える気が起こりませんでした。
ですが、最初の断捨離ブームから数年は経ったある日。ネットを眺めてる際に、広告にふと「ひっかかり」を感じてクリックしました。そして、そこで「断捨離入門講座DVD BOOK」を購入しました。それが本当の意味での断捨離との出会いであり、私の人生が変わり出した瞬間でもありました。
断捨離を学び始めると、それはまさに衝撃でした。
「なにこれ…す、すごい…」
勝手に、断捨離を知っている気になっていましたが、想像を遥かに超える深さでした。
それは、「片付け」の本なんかじゃなかった!
思想哲学の本でした。
人生の思想哲学を「断捨離」という行動に落とし込む。
いや、逆か。
ひたすら「断捨離」という「行動」をとり続けて、自ら気づき続けていく…(この気づきがハンパない!)
その思想哲学を、カラダで感じ取る。実生活そのものが変わっていく。
“人生が変わる!”という冠がついた本はたくさんあります。
書店では人目を気にしながら、そっと手にとってしまいますし、実際その手の本もたくさん読みました。
ですが、断捨離ほど、「目に見える状態」を変え、人生を変えてくれたセオリーはありません。
断捨離の効果(私の場合)
- 幼少時から何もない壁や空間を見るだけで発作的な不安に襲われていたのが消えた。(不安を消すためにモノで埋めたい衝動にかられ、実際埋めていた)
- 「自分を大切にする」ということがどういうことなのか漠然とした概念ではなく、実感としてわかった
- 自分を大切にするとはまさに「自己肯定感を上げる」ということ。それ以前に、今までどれほど自己肯定感が低く、「どれほど自分を粗末に扱ってきたか」ということにハッキリと気づくことができた。
- 「良き母になるためにどれほど頑張ったか」という証拠品である、おびただしい量の子供のモノ(洋服やおもちゃ、思い出の用品その他)を手放せた。
- それまでの努力を証明する品(手帳、過去の日記、雑記ノート)を捨てられた!断捨離を知る前なら考えられなかった。それらを捨てるとするなら、死期を悟った時しかないと思っていたので、内心では死ぬまで順調に増え続けるであろう日記やノートの保管場所のことを考えると気が重くなっていた。
- モノを手放す(捨てる!)と同時に、観念の縛りからも解放されるので、今までと状況(住んでる家、旦那)は変わらないはずなのに、開放感と心の軽やかさがハンパない。
- 行動することへの緊張が強く、家事や所用にとりかかるまで鉛のようになっていたが、軽やかに着手できるようになった。
- モノを消費する罪悪感が強く(使うとなくなる、という恐怖も強い)気軽にモノを使えず、何をするにも重苦しかった行動と心が解放された。
※まだまだあって書ききれませんが…
ちなみに『断捨離®』は、提唱者やましたひでこの商標登録だそうです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。